ヘッドマウントディスプレイの改良
ソニーのヘッドマウントディスプレイを販売当初から使用している。おおむね使用感は良いのだが、頭部への装着感が悪く、長時間の使用には耐えない。特に鼻部への圧が高く痛くなる。また後頭部を締め付けるバンドの装着感や調整が面倒などの問題があった。
思い立って今回これらを改善する事にしていろいろと装着法を考えたのだが、結論は下の写真にあるようにフルフェースのバイク用のヘルメットを使って見たところ非常に使用感の良い物ができたので紹介する。
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使用したヘルメットはマルシン工業株式会社製のM−510です。この機種はヘルメット内部の耳当てパッド、内装等が取り外す事ができるので、改造が楽になります。
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このヘルメットはフルエースタイプですが、全面のフェースプレートは取り外す事ができます。
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中央のプラスチックパーツの端を少し持ち上げながら回転させると固定用にプラスチックが外れます。フェースプレートを外します。
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HMDの後部の固定バンドを外します。
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バンドの内側の左右のネジを外して、バンドを取り外します。
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次にヘルメット内部の耳当てパッドを両サイド外します。ここにはHMZ−1のイヤーホーン部分が入ります。後継の機種では必要がないかもしれません。
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内装のパッドを外すと発泡スチロールの保護材が見えてきます。内装パッドはマジックテープで止められているので簡単に脱着できます。
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次にHMDの額部分にあたるパッド部が入る大きさの発泡スチロールを半田ごてで切り取ります。HMDの額部分はその基部に装着感知スイッチがあるので外せません。この部分が装着時に十分に前方に押されないと画面が表示されません。
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内装パッドの前をきり、粘着テープ等で固定します。
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左の写真の場所(ヘルメットのひさし部分が2重になっているその基部から2cmほど前よりに5mmドリルで左右にHMD固定用の穴をあけます。
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穴に結束バンドを通します。私はTy-Rap TB-200X幅が4mmのバンドがあったのでこれを使用しました。これは屋外用の対候・耐熱の屋外用ですので屋内用の物で十分です。バンドの裏表に注意してください。結束後の出っ張りが内側に来るようにします。
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HMDの前部左右を左の写真のように結束バンドで固定します。
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HMDの後部はフェースプレートが装着されていた穴を使い結束バンドで固定します。固定部は穴の内部に押し込みます。
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次にフェースプレートを固定していたプラスチック部品の固定用の突起をニッパで切り取ります。
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両面テープで元あった場所に固定用のプラスチック部品を貼付けて完成です。
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HMDの前後位置の調節は結束バンドを固定する前に調節します。また前すぎる場合後頭部にスポンジ等を入れて位置調節する事もできます。私は2cm厚のスポンジをいていています。HMDと目の距離が遠いと画面の中央部はよく見えるのですが、画面の両サイドがよく見えなくなります。